INTERVIEW01

50歳を前に、最高潮に“みなぎっている”

木澤大佑(ボディビルダー)

20年近いキャリアのなかで、昨年自身の最高の成績を残したボディビルダー・木澤大佑さん。そのみなぎるパワーの秘訣と、モチベーションの源泉を伺いました。

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強くなりたい! ただその一心で
トレーニングを続けた30年

    木澤大佑
      • 10代の頃から鍛え始めて、昨年がキャリアの最高成績。ボディビルはそこまで鍛え続けないと勝てない、厳しい世界なのですか?

        積み重ねが成績につながることは確かだと思います。ただ、大会で勝ちたいからトレーニングを続けているかというと少し違うかもしれません。結果として成績が残せることはもちろん嬉しいですが、30年鍛え続けている理由ではないかもしれません。

      • 木澤さんにとって、「鍛える」=「成績」ではないのですね。ではなぜ鍛え続けているのでしょうか?

        すごくシンプルで、ただただ「強くなりたい」と。中学生の時からその思いがずっと続いているだけなんですよね。みんなが部活にいく中で、自分だけジムに通って。その頃ってまだジムも少なくて、同年代のライバルもおらず、まわりは大人だけ。まだまだ上がいる環境だと、「負けたくない」という気持ちがずっとありました。

      • その想いがずっと続いていて、結果として2021年にキャリア最高の成績を残したのですね。そのモチベーションはずっと変わらないのですか?

        実は、20代の頃に一時期、競技熱が冷めたことがありました。10代の頃から競技に参加していて、ライバルもあまりいなかったことも理由です。ただ、それはあくまで競技としての熱で、「強くなりたい」というモチベーションは変わらずありましたので、トレーニングは続けていました。日中は働いて、仕事終わりにトレーニングして。その頃には「鍛える」がもうライフスタイルの一環としてありました。ご飯を食べるとか、歯磨きをするとかと同じです。やらないと気持ち悪いという習慣の一部となっていました。

      365日ずっとミナギリ続けるボディビルダー、
      「鍛える」ことが日常に

        • 毎日なにかしらトレーニングをしているんですか? トレーニングにおいてON/OFFはないのでしょうか。

          身体を6つのパートに分けて、月~土曜まで各筋肉を鍛えています。そういった意味では日曜だけは完全OFFですね。各所限界までトレーニングをしているので、毎日どこかは筋肉痛の状態。筋肉ごとのOFFはあるけれど、筋肉痛も含めると全身OFF状態というのはないかもしれません。常に筋肉を追い込んでいるので、フィジカル的には毎日がミナギッている状態です(笑)。

        • かなりハードですね……。ミナギルを通り越してオーバーワークになりそう。

          一般的に考えられているオーバーワークって、実はまだまだ限界点じゃないんですよ。限界に達する前に頭でそう思ってブレーキをかけてしまっているだけで、本当はもっともっと負荷をかけられる。そこまで追い込むと、筋肉痛も皆さんが想像している以上のものだと思います(笑)。でも、それが通常になってしまっているので、筋肉が緩んでいると逆に気持ちが悪いんです。

        • 毎日限界を超えていく。フィジカルだけでなく、メンタルにも筋肉をつけないと。

          フィジカルもメンタルもいきなり高めることは難しい。とにかく、積み重ねですね。習慣づけることで、限界点をどんどん上書きすることができます。反射神経や動体視力といった部分は若い時の方が上かもしれませんが、体力的な部分やメンタル的な持久力は30年近く積み上げてきた今の方が充実しています。また、様々のホルモン分泌が促され、メンタルにも良いと言われているんですよ。

          • 木澤大佑
          • 木澤大佑ジム
          • 木澤大佑
          • 木澤大佑
          • 木澤大佑

          血流を促して次の筋肉痛に備える

            木澤大佑
              • ハードな毎日の中で、身体のメンテナンスはどうしているのでしょうか?

                もちろん24時間鍛えているわけではないので、帰宅してからはリラックスしていますよ。特に筋肉痛は毎日なので、入浴はしっかりと湯船につかるようにしています。血流をよくすることで回復のスピードを上げて、次の筋肉痛に備えます(笑)。入浴はけっこう長く入る方で、30分はつかるようにしています。入浴剤も使っていますが、気泡が多くでるものを選ぶようにしています。体感ですが、炭酸が多く出る入浴剤だと筋肉痛からの回復が2~3日早い気がします。逆に、普通に入浴するだけだと回復が追いつかないんですよ。

              • 筋肉もすごいですが、失礼ながら40代後半の肌質には見えないですね。

                大会では肌の見栄えも重要になってくるので、保湿も大切なんです。その意味でも入浴は大事。それと筋トレをすることで成長ホルモンがバンバンでているからかもしれません。トレーニングは若返りに最適です。デメリットは何もありません。最近では多種多様なジムも増えてきて、ボディビル界にも若い世代がガンガン入ってきていますが、まだまだ誰にも負けたくないですね。常にベストを上書きしていきます。

              PROFILE

              1975年生まれ、愛知県名古屋市出身。中学時代に筋トレに目覚め、高校から市内のジムに通い始める。18歳から大会に出場。すぐに頭角を現し1995年日本ジュニア選手権優勝を皮切りに数々の大会で好成績をおさめ、2021年、自身としてはキャリア最高の日本選手権2位に。ニックネームである「ジュラシック木澤」を冠したジム「JURASSIC ACADEMY」代表。

              https://jurassic-academy.com/

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